このお話は実体験によるものです。
数年ほど前に年末から年始にかけて先輩と四国へ出張をした時の話です
年末ということもあり、どのホテルも満室でした。
ようやく見つけたのが、このホテルでした。
本館と新館に分かれたホテルで、結婚式場も兼ね備えたホテルでした。
本館のお部屋があいていた為、私と先輩は本館の部屋へ案内をされました。
案内をされる間、私は何か嫌な予感がしました。
もともと霊感はない私ですが、何かいやな気持ちになったのを覚えています。
案内されるまでの廊下は、新館から本館へ繋がっており、本館の部屋のドアは客室のドアとは思えない昔の鉄で出来た扉でした。
部屋に入ってみるとダブルのベッドとソファーがあり、1人ではもったいない広さでした。
荷物の整理を行ったあと、私は疲れてソファーに座りました。
そして、あることに気付いたのです。
それはなぜか、客室のドアの内側にぶら下がっているドアノブサインカードがなぜか右に左に大きく揺れていることに。
普段であれば見過ごしているのですが、なぜか私は気になり空調を切りました。
ですが、カードはいっこうに揺れていました。
今度はカードを手にとり、再度ドアノブにかけました。
すると、カードが先ほどと同じように揺れるのです。
私は気味が悪くなり、カードをドアノブから外しました。
そして振り返ると、半径2cmほどの光がカーテンに映し出されていることに気づきました。
ドアのドアスコープから映された光だろうと思い、ドアスコープを手でおおい隠してみましたが、光が消えることはありませんでした。
そしてその光を見続けていると光がどんどん大きくなっていったのです。
私は叫び声をあげて部屋を飛び出しました。
そして同じ階の先輩の部屋に向かいました。
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一部始終を先輩へ話をし、私の部屋に来てもらいましたが、その光はすでになくなっていました。
私はこの部屋にはいられないと思い、思い切ってホテルのフロントへ部屋を変更してくれないか掛け合ってみました。
その時の会話は今で思えば、おかしい内容でした。
私:差額を支払いしますので部屋を変更して頂けないでしょうか?
フロント:何か変な出来事がございましたか?
私:はい、何かいるみたいなんです。
フロント:畏まりました。お部屋をご用意しておりますので、鍵をお持ち致します。
既に、部屋が用意されていたようです。
私はすぐに別の部屋へ案内されました。
その部屋は家族で宿泊できるぐらいの広さがありました。
その夜は私は一睡もすることが出来ませんでした。
後から調べましたが、そのホテルの本館は昔従業員専用の部屋があったようです。
またそこでお亡くなりになられたかたもいたようです。
私はもう二度とこのホテルには宿泊しないでしょう。
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