海の死者から頼まれたゴーグルの返却

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私は休暇を利用して、とある海水浴場にやって来ていました。

とは言え、その時期は冬で、海水浴が目的ではありませんでした。

その海水浴場の近くにある旅館で働いている友人に会いに行くのが目的だったのです。

とは言え、友人も結構忙しそうにしていたので、日中は暇にしていました。

そこまで寒い地方ではなかったので、海を見に行くことにしました。

その海水浴場が一望できる小高い丘の上にはベンチなどがあったので、そこで一休みしながら景色を楽しむことにしました。

するとそこには先客がいました。

すると、その男性に声をかけられました。

彼は私に対して、困っていることがあって、協力してもらいたいと言ってきました。

内容を聞いてみると、どうやら彼は、友人から借りた道具を返したいのだが、この町から離れることができないので代わりに返して欲しい、と言うのです。

どうしようか悩んでいると、彼はその友人の住んでいる町を説明してきました。

そこは、私が住んでいる町から近く、近々その町に用事があったので、せっかくなので引き受けることにしました。

彼は大喜びして、私にゴーグルを渡してきました。

その町にあるカフェの名前を告げ、そこで働いているから、と言われたので私は了解をしました。

その時、強い風が吹いてきたので私が顔をかばっていると、彼はいつの間にかいなくなっていました。

その後、受け取ったゴーグルを返しに行くため、言われたカフェを探すことにしました。

意外とわかりにくいところにあったため、少しばかり時間がかかってしまいましたが、なんとかそのカフェにたどり着きました。

どうやら、その日は早めに閉店する予定だったようで、その時間ギリギリになってしまったようです。

そのことを店員から告げられた私は、客として来たのではないことを告げました。

そして、例のゴーグルを取り出して持ち主に心当たりがないかを聞きました。

なにせ、持ち主の名前を聞きそびれてしまっていたのですから。

するとその店員はびっくりしてそれを受け取りました。

なんだろうと思って聞いてみると、長くなるからと店内に招かれました。

サービスだと言って出されたコーヒーを飲みながら聞いたのは、そのゴーグルが友人に貸したまま戻ってこなかったものであることを聞きました。

その友人は数年前に海水浴に出かけた先で溺れ死んでしまったのだそうです。

波にさらわれた彼はなんとか救出されましたが、病院で死亡が確認されたそうです。

そして、遺品や身につけていたものの中に貸していたゴーグルがなかったので、海に沈んだのだろうと思ったのだそうです。

その話を聞いた私は、そのゴーグルを渡してきた男性の特徴を話しました。

彼はさらに顔を青ざめさせます。

亡き友人そのものだったそうですから。

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