海の霊と共感

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社内旅行で訪れた先での出来事です。

旅館の近くに海からの日の出がきれいに見える丘があると女将さんから聞いたので、次の日の朝は早く起きることにしようと社員数名で約束しました。

翌朝午前5時ごろに集まったメンバーは14人でぞろぞろと少し肌寒い道を歩いて海に行ったのです。

目的地の丘に到着したのですが、少し早かったようでまだ日は出ていませんでした。

数十分後、日の出に気付きみんなで海の地平線から徐々に見えてくる太陽に癒されていたときのことです。

突然メンバーの女性のひとりが「何!?何っ!?」と両耳をふさぎながらしゃがみこんだのです。

ちょうど私の隣にいた方だったので私は驚きながらも「どうしたの?」と聞きました。

その時私を含め周りにいた7名は、しゃがみこんだ彼女に寄ってきたのですが、他の5名は呆然と太陽を見て立ったままです。

しゃがみこんでしまった彼女は「今だれか叫ばなかった?」としきりに周囲の人に確認していて、それに反応したのか呆然としていた5名も「すごい悲鳴でしょ?誰が叫んだの?」と言い始めました。

しかし悲鳴を聞いたのはその6名だけで他の8名は、海の波の音や鳥の声だけでむしろ静かなくらいだったのです。

その日は一日、悲鳴を聞いた6名は熱で寝込んでしまい、観光が出来ない状態でした。

ずっと悲鳴が聞こえると言っていて、とても苦しそうだったことを覚えています。

後日その丘をネットで検索してみると、有名とまではいきませんが、海への飛び込み自殺が多い場所だったと発覚したのです。

よく思い出してみると悲鳴を聞いた6名は、旅行前に「仕事に疲れた」「旅行に行くくらいなら家で寝ていたい」などマイナスな発言をしていたことを思い出しました。

悲鳴を聞いた6名は、あのとき自殺者と共感してしまったのでしょうか。

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