生贄を求める海

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ある海岸沿いの町は、雑誌で紹介されたことがきっかけで毎年多くの海水浴客が訪れるようになりました。

ゴミひとつ落ちていない砂浜、波の穏やかな海は、家族連れの海水浴客で毎年賑わいを見せています。

しかし、不思議なことにその町の人間は好んでその砂浜に海水浴には行かないそうです。

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確かに人ごみはあるかもしれませんが、それでも海水浴を楽しむ地元住民はいないそうです。

代わりに、彼らは夏休みに入る前あたり、梅雨の終りから初夏のあたりで海水浴を楽しむそうです。

その街の出身者に話を聞いた青年は、夏休みの間は海水浴客に砂浜を譲っているのかな、と考えていましたが、「そうではない」と否定されました。

彼はまず、毎年海水浴客の中に死者が一人出ることを話しました。

不謹慎なことですが、毎年この時期になると海水浴で溺れてしまう人のニュースが流れているので不思議ではないでしょう。

しかし、彼は「一人」の部分を強調します。

そう、毎年決まって「一人」溺れ死ぬのです。

それも決まって、おおよそ8月の頭になって死者が出るのです。

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その海には質の悪い神様がいて、毎年生贄を差し出さないと大津波を起こして、この地に甚大な被害を及ぼすのです。

町では毎年、生贄を決めて差し出していましたが、ある年から急に海水浴客が殺到するようになり、彼らの中から生贄を選んでもらうようになったのです。

その神様が現れるのは8月の頭で、そのため、地元の人間はその前までに海水浴を楽しんでいるのだとか。

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