預言者の末路

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私の通っていた小学校では、「預言者」の噂が流れていました。

その人物は、自分が預言者であることを言いふらし、ちやほやされていました。

実際に何かしらの予言を成功させているらしかったのですが、私や私の友人たちのグループでは無関心でした。

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その預言者はそれが気に食わなかったのか、私たちのグループまでやってきて「この中の誰かが近いうちに死ぬ!恐ろしい方法で、苦しみながら死ぬんだ!」と叫びました。

それが嫌なら自分の予言を信じろと言うので、笑って突っぱねました。

その予言は、確かに的中しました。

亡くなったのは、その預言者本人でした。

聞いた話によると、彼は登校中、突然火だるまになったそうです。

何もなかったところで突然に全身が火に焼かれた彼は、あまりの苦しさに暴れだし、数秒後に動かなくなってしまったそうです。

あとに残ったのは、真っ黒な遺体だけだったそうです。

確かに、「この中の誰か」と言っていたので、彼の予言は的中したことになります。

当時は通り魔か何かだと騒がれていましたが、目撃者の証言では本当に何もないところで突然火に包まれたということらしいです。

こうなると彼の自殺が疑われましたが、これも不自然です。

彼は、理科の実験で火傷をしてから火が怖くなったのだそうです。

なので、自殺するにしても苦手な火を使う理由がありません。

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もう一つ。

何かしらの理由で火がつくのは分からなくはないのですが、目撃者の証言では一瞬で全身に火が付いたそうです。

ガソリンでも被っていれば不可能はないでしょうが、もし登校中の生徒だけでなく、出勤中の会社員もたくさんいた道でガソリンまみれの少年がいれば誰でも気づきます。

付近にいた人物や、その直前に彼と会話した生徒も、誰もそのような異常は感じていなかったそうです。

不可思議なこの事件は、少なくとも私たちの間では彼の最後の予言が的中していたことになり、少なからず盛り上がっていました。

ただ、もし私たちが彼のことを邪険に扱わなければ彼は死なずに済んだのではないかという、若干の後悔はあります。

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