死神と言われた猫

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その友人は、10歳のころまでとある山間の集落に住んでいたそうです。

その集落では、ある猫が「死神」と呼ばれ、恐れられていたそうです。

その猫は黒猫で、集落の人間が死ぬ前日になるとその住人の住んでいる家の戸を叩き、誰かに見られるとすぐにどこかに行ってしまうそうです。

その翌日にはその家の住人の誰かが必ず亡くなるので、その猫は実は死神で、人の命を奪いに来たのだと噂されていました。

とは言え、亡くなる人のほとんどは高齢で病気がちの人たちばかりだったので、いつ亡くなってもおかしくはなく、猫の噂はあくまでも噂止まりだったそうです。

ところがある日、集落の中でも特に乱暴者で恐れられていた人の奥さんが、若くして亡くなりました。

集落近くの川に流されてしまい、溺れ死んでしまったのです。

その人は、その前日に家の前で黒猫を見たと言って、黒猫が妻を殺したのだと言って暴れ始めました。

そして、あちこちに罠をしかけ、黒猫を捕らえて殺してしまいました。

そのことを知った集落の住人たちは死神に祟られることを恐れ、死神の話を信じていた高齢な人達とその家族を中心に集落から出ることを決めました。

この話をしてくれた友人も、その際に移住した人たちの一人なのだそうです。

その数週間後、その集落からは誰もいなくなってしまいます。

とは言え、移住したのは集落の住人の半分にも満たない人たちだけです。

では、残りの人たちはどうなったのかと言えば、全員死んでしまったのだそうです。

彼も詳しい話は知らないそうですが、集落の周辺で有毒なガスが発生したのだという話です。

ガスの噴出はすぐに収まったのだそうですが、集落の人たちはその致死性の高さで即死だったのだそうです。

そして、彼はその集落のあった場所に行ってみたのだそうです。

そこには、1匹の黒猫だけが佇んでいたのだそうです。

黒猫はすぐにどこかに行ってしまったそうですが、彼が記憶している、かつて「死神」と呼ばれた黒猫と同じ風貌だったのだと言います。

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