パンの日

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生まれたばかりの頃、私は記憶がありません。

しかしなぜか「パンの日」という言葉だけは、妙に覚えています。

成長するにつれて「パンの日」がどういった意味なのか気になり親に聞いたことがありました。

最初は、肉の日とかそういった類の言葉だといわれていましたが、私が結婚するときついにその意味を教えてくれたのです。

私は、まだ言葉がしゃべれないほど小さい時、母の手芸を見ていて針で何かをつつくことが気に入ったそうです。

そのため母の持っている針をとっては人形や畳にブスッブスッと刺して遊んでいたそうです。

ある日父の持って帰ってきた風船を針で刺した瞬間、パンッと破裂したので私はとても驚いていたそうです。

その時両親は、これに懲りたら針を手放すだろうと風船を何度も針で割らせたそうです。

次第に私は針を持たなくなり、両親は安心したといいます。

5ヶ月ほど経ったときのこと、事件は起きました。

その日の晩御飯は鶏肉のソテーで家族三人で楽しく食べていたのですが、急に父の頬から銀色のトゲが生えたのです。

それは紛れもなく手芸用の針でした。

実は、一時期止まったと思われていた私の針を刺す癖が治っておらず、床に放置してあった買い物袋の物に針を刺して遊んでいたのです。

その日から毎週一定の時間だけ針で人形を刺す時間を設けたらしく、その日の名前が風船が割れる音を表現して「パンッの日」だったと話してくれました。

なぜそんなことが楽しかったのかと今なら思いますが、子供の癖というものはそのときの状況によって変わるといいます。

ストレスが溜まっていると凶暴な行動をすることもあるそうです。

生きているものに刺してなくてよかったなと思いましたが、私はそのときの記憶がないので刺してないかどうかは不確かです。

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