変な人に興味を持つ友人

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知り合いのDは、変な人に興味を持つ人でした。

Dと一緒に出かけると「見て。壁に向かってずっと怒鳴っているよ」

「あの人駅前にいつもいる人なんだよ。」

というように変な人の姿に気付かされます。

一般の人は避けて通ったり見てみぬふりをしたり、私のように気が付かない場合が多いと思いますが、Dは興味を持って近づく人でした。

「話すと普通の人で、駅前のあの人にはスポーツジムの勧誘をされたよ。もちろん断ったけどね。」

Dの興味の持ち方は、目的があるとか知り合って何か行動するなどがなく、どこか茶化しにいくようなふざけたところがあったので私はなんとなくDを遠ざけるようになりました。

Dから久しぶりに連絡があり、どうしても会いたいというのでDの家から近い駅で待ち合わせました。

久々に会ったDは、前と変わらず元気そうで変な人の話もせず普通に話せました。

しかしファミレスに入り食事をすると、口に運ぼうとした食べ物を何回も落とすのです。

よく見てみると右利きだったDが左手でスプーンを持っていました。

聞くと右手に直したのですが、次はストローを曲げる方を下にしてコップにさしたのです。

Dの帽子はつばが後ろを向いていて喉仏にシャツのタグがあたっているし、わざと携帯を落としてそっと見たDの足元は、かかとを前にして靴を履いていました。

周りを見渡してみるとウエイトレスのリボンが背中についていて、窓の外では電柱の電線が地面についてしまいそうでした。

全てが逆だと思い生命の危機を感じた私は、Dにトイレに行くといいそのままそっと出入り口から逃げたのです。

店を出た瞬間、自分は自宅の前にいて家で夕飯を食べていた家族の正常さを確認してから、その夜は一日泣いていました。

3日後Dが亡くなったと友人から連絡があり、お葬式に行くと顔は見れないようにされていました。

Dは何者かに高層ビルから突き落とされたらしく、頭からコンクリートに落ちて逆さまの状態で発見されたそうです。

友人は、

「Dってよく変な人に話しかけたり付いて行ったりしていたからもしかして・・・」

といって黙ってしまいました。

あの時なぜ私と会いたがっていたのか、そして食事の時の会話を思いだそうとしても思い出せないのはなぜなのでしょう。

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