箱のある家

サイト内検索

私の家のお隣さんは、お子さんのいないご夫婦です。

奥さんであるUさん(仮名)の旦那さんは、某有名会社で働くエリートサラリーマンでした。

旦那さんは毎日帰りが遅く、Uさんは寂しさを紛らわせるため子犬を飼い始めたそうです。

真夏の日差しが強い8月に余ってしまったスイカをUさん宅におすそ分けにいきました。

Uさんは、庭の手入れをしていたのですが話しかけたときにふらふらとふらついていて心配になった私はUさんに肩を貸し家のリビングまで上がることにしました。

冷凍庫の氷を拝借し持っていたハンカチで包んでUさんの額にあてると、体が楽になったのか椅子に座れるようになりました。

軽い日射病だろうと思い、持ってきたスイカを切り食べさせようとキッチンに行くとゴトゴトと動くダンボールを見つけたのです。

冷凍庫の氷をもっていくときにはただのダンボールだと思っていたものが突然動いたので私は驚き「Uさんこのダンボール何が入っているの?」とたずねました。

「ウチの子犬が入っているのよ。ほら、ベランダに出たら困るからガーデニングの時はそこに閉じ込めておくの。」

ペットの飼育経験のある私も外に出て行かないようにケージなどに閉じ込めていた経験があります。

だから私は何の違和感も感じずそのダンボールに触らないでいたのです。

しばらくして落ち着いたUさんは、キッチンから高級そうなお菓子と冷たい麦茶を用意してくれて軽い世間話をしたあと私は家に帰りました。

しかし夜中私の夫が変なことを言うのです。

夜中になって私はそのことを夫に話すと「蹴っていたんだ」と言い残し部屋に戻ってしまいました。

たまに意味のわからない発言をする夫に腹を立て、夫を問いただしたところ夫はよくわからないことを話し始めたのです。

「子犬じゃないよアレは旦那さんだよ。」

その日家に帰ってきた夫は、二階の書斎からUさんのリビングが見えていたそうです。

彼らの家の中は薄暗くUさんは箱の中に自分の頭を突っ込んでいるようでした。

箱から顔をはずしたUさんは、その箱を床に置くと視界からはずれ見えなくなったのですが、問題はそこからでした。

その小さな箱の中にUさんの旦那さんの顔だけが仰向けにの状態で浮かんでいるように見えたというのです。

顔だけの旦那さんが夫の視線に気付き何やら口をパクパクと動かしたかと思うと急に青ざめた顔に。

次の瞬間旦那さんの顔の入った箱を思いっきりUさんが蹴りました。

何度も何度も蹴ってから箱のフタを閉じ、夫の方を見ながら奥さんは人差し指を口の前に出して「しー」という仕草をしたそうです。

私にはその話がわかりませんでした。

でも夫は「Uさんとあまり関わるなよ。」

と私に念を押してきたのでその日からUさんと話していません。

現在、その家からUさんは引っ越していて私は何も知らないまま普通に生活しています。

怖い話関連コンテンツ

モバイルでご覧の方へ

全てのコンテンツと、カテゴリー内の記事をタイトル一覧表示としたメニューを作りました。PCの方にも便利です。

怖い話メニュー

人気記事ランキング

コメントを残す

CAPTCHA


*投稿されたコメントはブログ管理者の認証後に表示されます。

サブコンテンツ

このページの先頭へ