祟り橋

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昔、ある山奥に集落があり、そこに行くためには川を渡らなくてはなりませんでした。

北・南・東を崖に囲まれ、西には川が流れているので、この川を超えなければ集落にたどり着けませんでした。

その集落から一番近い村から集落に行くには、一直線ではたどり着けません。

その川を渡るための橋は、集落と村の直線上からかなり南に架かっていたのです。

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なぜなら、直線上の川のあたりは地形の関係で風が強く、橋を架けることが難しい上に、たとえ無事に架けられたとしても強い風で橋が落とされてしまうのです。

そのため、風の影響を受けない距離に橋を架けたのです。

川は深い谷になっていて、幅も相当なものだったので、泳いだり飛び越えて行くことは不可能です。

ある男性が、村から集落へ向かおうとしました。

既に暗くなりかけていて、風の強い日でしたが、どうしてもその日のうちに集落まで行かなければなりませんでした。

男性はとにかく急いで集落へと向かいました。

村から集落へは、まず一直線に川まで向かい、川に沿って南下して橋を渡り、また川に沿って直線上まで戻って集落に向かいます。

そのルート以外は深い森か歩くことが困難な岩場なので、橋まで一直線には向かえず、まずは川を目指さなくてはなりませんでした。

男性は強い風の中、急いで川を目指しました。

男性が川にたどり着くと、そこには立派な橋が架かっていました。

男性は「こんなところに橋なんて架かっていたか?」と不思議に思いましたが、何せ集落に向かうのも数年ぶりだったので、その間に橋が架けられたのを自分は知らなかったんだろうと考えました。

何より、ここから川に沿って南の橋まで向かっていたら時間が掛かってしまいます。

急いでいた彼は、少し迷いながらもその橋を渡ることにしました。

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まず一歩、しっかりした作りの橋は特に軋むようなこともなく、二歩、三歩と進んでも問題ありませんでした。

意を決して男性は急いで橋を渡ることにしました。

そして、橋の中央までたどり着いたとき、「おまえも落ちろ!」というおぞましい声と共に橋は瞬く間に崩れ落ち、男性は谷底の川まで転落してしまいました。

彼が気がついたのは、それから数日後、川の下流の町まで流されていました。

傷も癒えて村に戻り、改めて集落を目指しました。

用事の相手に遅れてしまったことを詫びた男性は、遅れた理由として橋の話をしました。

すると、用事の相手の老人は、「祟り橋」の話を始めました。

男性が渡ろうとした橋のあった場所は、過去に何度も集落や村の人間を落としている、祟られた場所だったのです。

南に橋が作られてからも、そこで亡くなった人たちの怨念が幻の橋を作り出し、それを渡ろうとした人を谷底に落として殺そうとしているのだと。

月日が経ち、集落や村は無くなってしまいましたが、祟り橋と人々の怨念は未だに消えていないそうです。

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