猫を怖がる友人

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私には、遠方から引っ越してきた友人が一人います。

その友人は猫を極端に怖がります。

そこまで野良猫が多い町ではありませんでしたが、近所の飼い猫の鳴き声を聞くたびに震えてしゃがみこんでしまいます。

私も犬は苦手でしたが、そこまで猫を怖がる理由が分かりませんでした。

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私は意を決してその友人に理由を聞いてみました。

最初、その友人はしゃべるのを拒みましたが、何度も頼むことでようやく話をしてくれることになりました。

その友人は、ある小さな町の生まれでした。

友人が子供の頃、町ではとある噂が流れていました。

噂の内容は、猫が不幸を持ってくる、というものでした。

確かに、黒猫には不吉なイメージはありますが、どうやら猫なら何でも良いそうです。

その噂が流れ始めた理由は、「ある老人の死」でした。

その老人は、自分の屋敷で多数の猫を飼っていました。

その猫のこととは別に何かしらのトラブルを周辺の住民と争っていたそうです。

お互い、引くに引けなくなった状態で、ある事件が起こってしまいます。

酒に酔った周辺の住民が数人、その老人の屋敷を襲撃したのです。

その結果、窓ガラスが割られて建物は至るところが損傷し、老人は怪我をして病院へ運ばれましたが、結局亡くなってしまったそうです。

身寄りの無かった老人の家は取り壊されました。

その際、猫が居ると思われていた老人の屋敷からは1匹の猫も見つからなかったそうです。

おそらく、襲撃時に破損した場所から逃げ出したのでしょう。

屋敷のあった場所は更地となり、何かの建物が建つはずでしたが、数年間、何も建たなかったそうです。

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その理由は、工事関係者に相次いで不幸が訪れ、工事が進まなかったためです。

中には死者も出たそうです。

怪我をしただけの人物によると、怪我をする直前に数匹の猫に囲まれたそうで、他の工事関係者も揃って猫について話し始めたのです。

そして、その事象は周辺住民にまで及びました。

猫に囲まれた人物は相次いで事故に遭ったり重い病気を患ったりで、周辺はひどく寂れてしまったそうです。

そして、幼かった友人もまた、数匹の猫に囲まれて逃げ出した際、増水していた川に投げ出されて溺れてしまったそうです。

一命は取り留めたものの、それ以来、水も猫も怖くなってしまったそうです。

怪我をした人の中には、空き地となった老人の屋敷跡に猫たちが集まっていて、その中心に亡くなったはずの老人の姿を見たそうです。

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