民宿の日本人形の呪い

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ある大学生4人が、卒業前の思い出にと、ある町に旅行に行くことにしました。

その町は以前から「オカルト系」の噂が流れていた町で、オカルトサークルを立ち上げた彼らは旅行の行き先をその町に決めました。

その町にはホテルが無く、民宿に泊まることにしました。

民宿に到着した彼らは、男2人と女二人でそれぞれひと部屋ずつあてがわれました。

彼らが部屋に着いたときに見たのは、布団を敷いた時に足元になる場所に置かれた日本人形でした。

民宿の経営者からは、布団を含め、部屋の中の物の位置は変えないように、と言われていました。

なんだろうと不思議に思っていましたが、宿泊費が安かったので文句はありませんでした。

既に布団も敷かれていました。

日本人形は2組の布団のそれぞれの足元に1体ずつ置かれていました。

その日の夕食も終わり、部屋に帰った4人はさっさと寝ることにしました。

歩き疲れていたのと、明日の朝は早く起きることになっていたからです。

4人はそれぞれの部屋に戻り、おしゃべりもほどほどに眠りにつきました。

翌朝、男の一人が目を覚ますと、ある違和感を覚えました。

なんだろうと考えていると、違和感の正体は日本人形でした。

足元の日本人形の右手が真っ赤になっていたのです。

昨日は赤くなかったと思ったのですが、そこまでジロジロ見ていなかったので、最初からこうだったのかと思い、すぐに忘れることにしました。

朝食の時間に4人が集まると、女子の一人が日本人形の話を持ちかけてきました。

「今朝、起きたら足元の日本人形の首が曲がってたの。

不気味で堪らなかったわ」と言うので、彼も今朝のことを話しました。

もう一人の男は「俺は特に何も感じなかったな」と言い、もう一人の女子は「あたし、今朝は日本人形見てない。足元には無かったわ」と話しました。

すると、民宿の従業員たちがヒソヒソ話をしています。

視線を向けると、話をやめました。

それ以外の怪奇現象も特に無く、のんびりした時間を過ごすだけでしたが、4人はそれなりに満足して帰って行きました。

問題は、帰ってからでした。

まず、男の一人はお湯を沸かしている時に手を滑らせ、右手を大やけどしてしまいます。

沸騰したお湯を被った右手は真っ赤になっていました。

次は、女子の一人が事故を起こし、首の骨を折る重傷を負いました。

一命は取り留めたものの、しばらくは入院生活です。

そして、もう一人の女子は行方不明となりました。

書置きなどは何も無く、事件や事故が疑われましたが、行方は知れないままでした。

手をやけどした男ともう一人の男が話をしていると、どうにもあの日本人形と同じ目にあっているのではないか、と言うのです。

確かに、男の右手は日本人形と同じく赤くなりましたし、日本人形に何も無かった彼は平穏無事に暮らしていました。

女子の方も日本人形と同じ目に遭っています。

これは何かおかしいと思った二人は、すぐにあの町の民宿に向かいました。

しかし、そこには民宿「だったもの」が鎮座しているだけでした。

4人が旅行から帰った数週間後、家事で焼け落ちてしまったのだそうです。

民宿の従業員たちは、全員が焼け死んでしまったそうです。

もはや、あの日本人形が何だったのかを知る術は、永久に失われてしまいました。

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