山奥のキャンプ場での宝の地図

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彼らは山奥の人気のないキャンプ場に行き、1泊2日の日程でキャンプをすることにしました。

キャンプに手馴れていた彼らは、人のいないキャンプ場でのんびり過ごすことが好きでした。

多少の不便さは、今まで培ってきた経験と知識でカバーしてきました。

その日のキャンプも順調に進み、夕食の下準備もテントの設営も終わった彼らは、かなりの時間を余らせてしまいます。

間の悪いことに、遊び道具や釣り道具、その他時間を潰せそうなものは一切持ってきていませんでした。

仕方なく彼らは、最低限の留守番を残し、付近を散策することにしました。

数分後、一旦集合した彼らはお互いの散策結果を報告し合います。

すると、その中のひとりが古ぼけた紙切れを差し出しました。

見ればそれには付近一帯の地形と、いくつかの印が書かれていました。

誰もがひと目で「宝の地図」だと分かる内容でした。

普段であればそれを偽物だといって気にも留めませんが、何もすることがなかった彼らはその地図の示す場所まで行ってみることにしました。

地図が比較的精巧に書かれていたので、その印の場所まで容易に進むことができました。

目的地付近は見通しが悪かったのですが、印の示す場所からまばゆい光を見た彼らは、本当にお宝があるのでは、と思い、我も忘れて走り出しました。

その時、急に突風が吹き荒び、彼らは立ち止まって風に耐え続けました。

風が止み、再び進もうとした彼らが見た場所は、先程までは木々に隠れていて見えなかった、道なき切り立った崖でした。

もし、風が吹かずに走り続けていたら、その崖から落ちてしまうところでした。

その地図は、先ほどの風にさらわれてしまい、どこかに飛んでいってしまいました。

メンバーのひとりが上空に飛び去る地図らしき紙切れを視界に捉えた瞬間、その地図は塵になり、風に流されて跡形もなくなりました。

その瞬間、彼は地図から黒い霧のような靄のようなものが人の顔のような形をとり、地図とともに雲散霧消したのを見ました。

あっけにとられていた彼にメンバーが話しかけた瞬間、何処からともなく男性の叫び声のようなものが聞こえてきました。

しかし、男性にしてもとても低い声で、まるで猛獣が唸っているかのような声でした。

どことなく、恨みを込めたような声に全員が怯え、すぐさま来た道を走って戻りました。

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