その水面に映るのは

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ある学生たちが、山中にあるキャンプ場でキャンプをしていました。

寂れたキャンプ場でしたが、自然の豊かな場所で、他にはキャンプしている人もいなかったので貸切状態でのんびりすることができました。

テントの設営などの必要なことを済ませたあと、一人だけ留守番を残し、残りのメンバーは林の中を探検してみることにしました。

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特に動物の姿を見つけることもなく、果物やキノコ、山菜の類もないので、引き返そうと思ったところに、小さなお堂を発見しました。

と言っても、既にほとんど原型を保っていなかったので、お堂「らしきもの」としか言えませんでしたが。

お堂は既に朽ちていましたが、その近くにはちょっと立派な造りの池がありました。

何か魚でもいないかと池に近づきますが、ぱっと見た感じ、何もいないようです。

その中の一人がよく池を覗こうと近づくと、急に驚いて仰け反りました。

何事かと尋ねると、「私の顔が変に映ってる!」と言います。

不思議に思った残りのメンバーが池を覗いて見ると、確かにそれぞれ鏡で映したような、明確な映り方をしていませんでした。

「おまえ、ブッサイクに映ってんな!」

「アンタなんかぼやけて何も見えないじゃんか!」

「私は右耳が無くなってるような・・・」

と、それぞれの映り方について言葉を交わしていました。

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その時、遠くで留守番をしている料理担当者の呼び声が聞こえたので、話を切り上げて戻ることにしました。

その後はバーベキューを楽しみ、星空を眺め、火を囲んでの会話に花が咲き、充実したキャンプを満喫しました。

「来年も来ようね」と約束し合い、彼らは日常生活に戻って行きました。

しかし、その約束は果たされることはありませんでした。

なぜなら、キャンプに参加していたメンバーの一人が、その後交通事故で亡くなったからです。

その人物は、例の池でぼやけて映らなかった人物で、彼の運転していた車には、彼に「ブサイクに映っている」と言われた女性が同乗し、事故で顔が滅茶苦茶になってしまいました。

顔が変に映っていると言った、最初に池を覗き込んだ女性は、その後奇抜なメイクにはまってしまい、右耳が映らなかった女性は野犬に襲われて右耳を失いました。

そう、あの日、池に映った通りの顔になってしまっているのです。

ただ一人、映らなかった男性だけは「死」という結末でしたが。

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