サークル部屋に在った悪魔との交換日記

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彼は、とあるサークルに所属していました。

メンバーはそれなりの人数がいたのですが、その日はレポートやバイトの都合で彼一人しか集まりませんでした。

そのため、活動ができなかった彼はサークルで使用している部屋の掃除をすることにしました。

それなりに歴史のあるサークルだったので、その頃からの道具の数々が残っていました。

その分、少し手狭だったのです。

近々、大学主催でのフリーマーケットが開かれる予定だったので、不要なものを整理して部屋の広さを確保しようと考えました。

というか、元々部屋の掃除をする予定もあったので、一人で出来る範囲は片付けてしまおうと考えたのです。

小一時間、部屋の掃除を進めた彼は1冊のノートを発見しました。

どうやら、日記帳、それも所謂「交換日記」というものでした。

当時の活動日誌などの資料の奥に隠されていました。

日付を見るに、どうやらサークルの結成当初のものでした。

しかし、不自然な点がありました。

交換日記の日付です。

数日程度なら間隔が空いても気にはならなかったでしょうが、交換日記の間隔が数ヶ月単位、長いものでは1年以上の間隔が置かれて書かれているものもありました。

そして、最新の日付はごく最近の日付になっていました。

そして、その内容です。

交換日記の体裁は保っていましたが、どうにも内容が恐ろしいもので彩られていたのです。

誰それが憎いだの、殺したいだの、そして、その返事もどうにもきな臭いものでした。

最近の日付には、彼もよく知るサークルの先輩の名前が記されていました。

しかも、殺して欲しいといった内容が書かれています。

しかし、彼はそれも無理はないと考えていました。

なぜなら、その先輩はあまり良心的な人間ではなかったからです。

彼も、前々からサークルからいなくなれと思うほどでした。

なので、ちょっとした悪戯心もあってその先輩に関する記述を増やしておこうと考えました。

最初は、「サークルからいなくなれ」と書くつもりが、「大学からいなくなれ」と書いてしまいました。

もちろん、ペンで書いていたので修正は面倒、そのままにしておき、資料類は特に処分すべきものもなかったため、元に戻しました。

それから数日後、その先輩は行方不明になり、その後、近くの川で遺体となって発見されました。

怖くなった彼はメンバーがいない隙に例の交換日記を調べてみました。

そこには、こんな感じの返事が書かれていました。 「ヨカッタネ イナクナッタヨ」

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