加藤さんは、小学校1年生の一学期の間だけ鬼がいる学校にいたという話をしてくれました。

入学式の日、はじめてのホームルームでクラスメイトにツノが生えていることを知ったそうです。

入学式の最中は、アクセサリーか何かだと思っていたそうなのですが、いざクラスで隣に座った男の子を近くで見てみると額から一本のツノが生えていることに気がついたといいます。

自分にはないので母親にツノが時期に生えてくるものなのかと聞いたこともありましたが、人間にツノは生えないことを教えられたそうです。

ただツノが生えているだけで言葉は通じる人間のようなクラスメイトだったので、加藤さんには友達もたくさんできました。

ツノを触らせてもらったり、折れたツノをもらったこともあるみたいで、ちょっと変わっていたけど普通に楽しい一学期だったそうです。

夏休みの間は毎年家族と行く海外旅行でクラスメイトとは一切会わなかったらしく、久々に会ったのは二学期からでした。

学校に行くと加藤さんはあることに気がつきます。

クラスメイト全員のツノがないのです。

加藤さんは、友達にツノはどうしたのか聞いてみましたが、全員「ツノってなんのこと?」という状態でツノを覚えているのは彼女だけでした。

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もらったツノや一学期に撮った写真なども確認したそうですが、ツノは確認できず、今ではその数ヶ月が夢のようだったと思ったそうです。

最近加藤さんが心配していることは、彼女の子供である長男のヒトシ君が「なんで僕だけツノが生えてこないの?」と聞いてくることだといいます。

自分が体験したツノの話をヒトシ君にするべきなのかどうか今でも悩んでいるそうです。