自殺した生徒の霊が配った封筒の中身
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とある小学校で、生徒の一人が自殺しました。
自殺した生徒はいじめられていたそうです。
当時は、今ほどいじめ問題が社会問題化していなかったので、周りの生徒も教師ですら、いじめられっ子のことをないがしろにし、自殺の事も公にはされませんでした。
1年後、誰もがその生徒の自殺について忘れかけていた時に、それは起きました。
学校中の机の中に「封筒」が入っていたのです。
封筒が入っていたのは、生徒の机だけでなく、教師の使う机にも入っていました。
封筒には差出人の名前が書かれていました。
そこには、自殺した生徒の名前が書かれていました。
この話をしてくれた人物の机の中にもその封筒が入っていましたが、封筒の中には何も入っていなかったし、何も書かれていなかった、と言います。
そしてその後に「私の封筒には、ね」と付け加えました。
私がそのことを言及すると、彼は少し黙った後、私に話してくれました。
机に入れられていた封筒の多くは、差出人が書かれているだけで他には何も書かれておらず、手紙やその他には何も入っていませんでした。
そう、「大多数は」です。
一部の生徒や教師の机に入れられていた封筒には、何らかの「中身」が同封されていたのです。
彼の当時のクラスメイトの中にも、封筒の中身を見て顔を青ざめさせた人物がいたようです。
そして、封筒に何か入っていた人物は、自殺した生徒をいじめていた生徒や、自殺した生徒の訴えを軽んじた教師だったのです。
噂では、それぞれに入っているものは異なっていたそうです。
彼がその話を聞いたのは、封筒に「何か」が入っていた生徒の一人で、その人物の封筒には1冊の「手帳」が入っていたそうです。
どんな手帳か聞いてみたら、それはかつて生徒をいじめていた時にその生徒から奪って捨てた手帳と同じ柄だったそうです。
その人物が言うには、封筒に入っていたのは、どうやらいじめの最中でその生徒から奪ったり破損させたりした物だったそうです。
そして、封筒の中に何か入っていた人物は、何かしら酷い目に遭っているのだそうです。
手帳が入っていた人物は、誕生日プレゼントとして買ってもらったばかりの手帳をなくしてしまいます。
大きい封筒に上履きが入っていた人物は、高価なシューズをペンキで汚してしまったそうで、折れた鉛筆が入っていた人物は、筆箱を落とした時に中の鉛筆が全て折れてしまったそうです。
そして、何が入っていたかは不明ですが、自殺した生徒の訴えを無視した教師は、その後とある疑惑が浮上した時に同僚の教師たちに全くもって自身の無実を信じてもらえず、ノイローゼになってしまったのだとか。
その他にも、何かが入っていた人物は、それに関連した不幸に見舞われたらしいです。
彼は顔色を悪くしながら話をこう締めました。
「自殺した生徒の怨念がいじめていた生徒たちに復讐をしに来たんだ。自分と同じ目に遭わせるために。私もいじめに加担していたら、どうなっていたか。」
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