中学2年の時、蒸し暑い夏休み中に学級レクレーションで学校で肝試しを行う事になりました。
保護者同伴の行事で、ホラー映画を見て夜の20:00ぐらいから学校の中を2人1組で回っていくという行事でした。
仕掛けをするのは子供達の数名でした。
そしてある奇妙な事が起こったのです。
A君は仕掛けをする中の一人で、彼はトイレで着ぐるみを着て、回ってきた人たちを脅かす役目でした。
A君は着ぐるみを着てトイレの中でスタンバイをしていました。
そして、参加者が回って来るたび驚かしていました。
夏の蒸し暑い夜でまた、トイレの中に着ぐるみを着て待っているととても熱かったそうです。
「ぎー」と入口のドアを開く音がしました。
A君は人が来たと思い驚かしに行くとそこには誰もいませんでした。
風でも吹いたのかな?と思いまたA君はトイレの中にこもりました。
すると、また「ぎー」とドアが開く音がし、足音が聞こえました。
そして、A君の隣のトイレへ誰かが入りました。
「おーい、誰かいるのか?」A君は訪ねました。
「さみしい」となりのトイレから男の子の声がしました。
A君は、友人が一人でさみしいから来たのだと思ったそうです。
「じゃあ、そこにいろよ」とA君は言いました。
そして、それから回って来る人を度々驚かしては、楽しんでいたそうです。
「おーい、もう終わりだぞ」と先生の声が聞こえました。
「終わりだから部屋に戻ろう」とA君は隣のトイレにいる友人に声をかけました。
「・・・・・」隣のトイレからは反応がありません。
A君は不思議に思い、そのトイレのドアをノックしました。
「コンコン・・・・」
何の反応もありません。
そしてドアを押すと鍵がかかって中の様子が分かりませんでした。
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A君は部屋に戻り先生へ「友人がまだトイレにいる」と伝えました。
「○○ならもういるぞ?」そうです、友人は既に部屋に戻っていました。
「いや、でも誰かトイレにいます!」
A君は先生に伝え、一緒にトイレへ向かいました。
「おい、A君。このトイレは壊れているから使用禁止のトイレだぞ?」
A君は言葉を失いました。
「じゃあ、じゃあ誰が話かけたのか・・」
先生は念の為、トイレをよじ登り中の様子を見ましたが
そこには誰もいた気配はなかったそうです。
これはA君の作り話という事になり、一旦は皆帰宅をしましたが、次の日からA君はしばらくの間学校を休みました。
そしてそれから学校内での肝試しはなぜか禁止になってのを覚えています。