古い村の風習と学校の遊び

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私の通った小学校では、「○○しちゃいかん」という遊びが一時期流行っていました。

文字通り、禁止事項と制限時間を設定して、時間内にその動作・行動をしてしまったら負け、という遊びです。

具体的には、「○○しちゃいかん」という文字(○○には何らかの行動)を紙に書き、お互いに相手にそれを渡してから内容を確認し、制限時間を決めてそれまでに先にお互いの禁止事項を行ってしまったら負け、どちらも禁止事項を守れた場合はより困難な内容を達成した方の勝ちです。

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そのため、相手に難しいお題を与えれば負けさせることもできますが、いざ禁止を守られたら負けてしまうため、禁止事項を決めるのは難しかったのです。

逆に、絶対にできないことを相手に押し付けるのは卑怯者の烙印を押されるため、余計に難易度の設定は困難になりました。

しかし、その遊びも長くは続きませんでした。

教師から禁止されたのです。

何せ「喋っちゃいかん」「授業に出ちゃいかん」というルールを、休み時間を超えた時間設定で競う馬鹿がいて、一時問題となってしまったのです。

原因がその遊びにあることを知った教師によって全面的に禁止されました。

生徒はなかなか辞めませんでしたが。

しかし、ある日を境にその遊びは完全に無くなってしまいました。

子供たちにとって恐怖の的になってしまったのです。

ある生徒はこう証言しました。

「自分ともう一人の生徒は禁止されてからもこっそりと例の遊びをやっていた。ある日、体育倉庫で二人でその遊びをしようとしたところ、見知らぬ男の子がやって来て、一緒にその遊びをすることになった。彼から渡された紙には無理難題が書かれていて、もう一人の生徒はすぐに根を上げてしまった。すると何処からともなく大人数人がやって来て、彼を棒で滅多打ちにした。自分は怖くなって体育倉庫を脱出しようとするが、施錠できないはずの扉がなぜか開かなかった。彼が殴られる音に耐え切れなくなり、気絶した」

実際に証言のあった日、学校に救急車やパトカーがやってきたのを私は見ていました。

彼の証言は何処からか生徒たちに漏れ広がり、あっという間に全校生徒に知れ渡ることとなります。

その後聞いた話では殴られた彼は本当に死んでいたようで、証言した彼は転校してしまい、恐怖のあまり誰もこの遊びをしなくなりました。

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十年ほどのち、訳あって大学の資料室を訪れていた私は、書庫で一冊の文献を見つけました。

中を見てみると、この地方にあった伝承などを纏めた書物でした。

ペラペラとめくっていくと、私の通っていた小学校のあたりが、当時は小さな村一つしか無い場所で、そこには「ある風習」があったそうです。

それは、村が飢饉に見舞われるたびに村の子供を集め、蔵の中に閉じ込めます。

閉じ込められた子供たちは、村の大人から一つの約束事をさせられます。

そして、その約束事を守れなかった子供を村の大人たちで滅多打ちにして殺してしまうのです。

大人の言うことを聞けない子供は不要だ、という理由なのだとか。

そして、その蔵があったのは、今の体育倉庫のある場所と一致したのです。

当時殺された子供と殺した大人たちが化けて出てきたのでは、と思いながらも、まさか、と考えていた私は、

しかし今になってもその可能性を捨てきれず、忘れたくても忘れられずにいます。

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