死へ導く看板?

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ある男性は、趣味で登山に行くことを楽しみにしていましたが、しばらくの間は仕事が忙しくてなかなか休みが取れなくて登山を楽しめませんでした。

仕事がある程度落ち着いた頃にまとめて休みをとり、数年ぶりの登山を楽しむことにしました。

ただし、久しぶりの登山であったため、難易度の低い、ハイキングコースにも使われているような山に登ることにしました。

麓の管理小屋で「目的地へは看板に従って行ってください」という説明を受け、男性は山を登り始めました。

しばらくは1本道だったので迷うはずもなく、看板は山の中腹から頂上付近にかけて2箇所点在する状態でした。

久しぶりの登山に体を慣らしながら、男性は山を登って行き、中腹に差し掛かるあたりまでやって来ました。

そこには説明通りの立て看板がありました。

看板と言うには少し古臭く、木でできたそれはどちらかと言えば「立札」のような風貌でした。

看板には赤く大きな矢印が「右」を差していました。

そこで、指示通りに道を右に曲がり、ある程度進んだところで急に声をかけられます。

「おい!そっちは崖だぞ!」という声に驚きながらも足を止め、振り返るとそこには老人がいました。

聞けば、地元の方で、健康のために時折この山に登っているのだとか。

そのため、その先が崖であることを知っていたのです。

男性は「看板に従ったんだ」と主張しますが、「看板はまっすぐ上を指しとるよ」と言われ、男性が確認すると先ほどの立札とは異なり、鉄製の近代的な看板が立っていました。

確かに上方向を指しているので、まっすぐ進むのが正解です。

念のため、老人と別れたあとに男性が確認すると、確かにその先には切り立った崖があり、視界が悪かったので気がつかずに落ちていたでしょう。

男性は老人に感謝しつつ、頂上を目指します。

すると、またしても看板がありました。

それも、先ほどの「立札」と同じものです。

矢印は「上」を差していました。

確かに、ここから頂上の広場が見えますから、今度は大丈夫だろうと思って進みますが、ふと先ほどの崖のことを思い出して立ち止まりました。

そして慎重にあたりを見渡すと、頂上に繋がっている橋が崩れ落ちているのを発見しました。

しかも、油断していたら橋の崩落に気付かなかった可能性があるような地形だったのです。

そして、先ほどの看板のところまで戻ると、またしても看板は変わり、矢印は「左」を差していました。

頂上に到着した男性は頂上にいた管理者の一人に事情を聞くと、「数年前に橋が落ちてから、今まで修理の目処が立っておらず、迂回路を利用してもらっている」という話です。

なぜ、男性の時だけ看板が危険な道を指し示したのかは分かりませんが、少なくとも2度とこの山には来ないようにしたそうです。

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