幸せになれる石

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その友人は地方に遊びに行ったとき、露店に立ち寄りました。

その店では鉱物やその加工品が売られていました。

その中に、「幸せになれる石」というものがあり、彼女はその石を購入しました。

輝きは鈍かったものの、どこか不思議な雰囲気を放っていたため、見た途端に購入を決意したそうです。

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その効果を実感したのは早かったそうです。

まず、彼女には彼氏ができました。

言ってはなんですが、彼女には釣り合わないほどの見た目と性格を併せ持った人物でした。

次に、職場で昇進したそうです。

それも、若くして相当な地位についたそうで、収入も大幅に増えたそうです。

その頃、宝くじにも当選し、それなりに高額な臨時収入が入ってきたそうです。

彼女は、例の石に感謝をし、常に持ち歩いていました。

しかし、同時に不思議なことが起こるようになったそうです。

彼女自身ではなく、彼女の周囲の人間に不幸が訪れるようになったそうです。

彼女の友人は事故に遭ったり、大金の入った財布を落としたり、会社で大きな失敗を起こしたりということが連続で起こったそうです。

しかも、発生のタイミングが妙なのだそうです。

決まって自分の幸運の起こった翌日になって周囲の人物に不幸が訪れているのだそうです。

そして、その不幸は彼女の身近な人物にまで猛威を振るいました。

できたばかりの彼氏がトラックに撥ねられ、一命を取り留めたものの重傷でしばらく入院です。

そして、彼女の母親は宝くじの当選の翌日になって突然自殺してしまいます。

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その葬儀には友人も何人か参列してくれたそうです。

そして、その最中に彼女は例の石をポケットから落としてしまいます。

それを見た友人は悲鳴をあげました。

何事かと聞くと、その友人は落とした石を指差していました。

どうしたのか聞くと、その友人は事故に遭った日の前日から数日間、夢にその石が出続けたというのです。

他の友人たちも、その石が夢に出てきたというのです。

しかも、皆決まって同じタイミングで。

彼らにとって不幸を呼ぶ石を身につけていた彼女を非難しました。

彼女の母親も、きっとその石が殺したに違いない、と口々に罵られ、葬儀は大荒れになったそうです。

その話を聞いた私は石を今でも持っているのかと聞くと、その日の内に手放したそうです。

それ以来、大きな幸運は無くなったものの、周囲で不幸が訪れることは無くなったそうです。

既に多くの友人と家族を失ったあとでしたが。

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