霊界と繋がる電話

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彼は、家族とともに祖父母の家に遊びに行っていました。

年に数回しか遊びに行く機会が無く、祖父母だけでなく、親戚の同世代の子供達と遊ぶのも楽しみでした。

しかし、その年はその中でも最も自分と年が近い子がいませんでした。

ほかの子に聞いても何も知らないそうです。

両親や祖父母に聞いても、言葉を濁されてしまいます。

仕方なく、その子以外の子達と遊んでいました。

そのうち、彼は遊び疲れて眠ってしまいました。

彼が目を覚ますと、両親や祖父母、親戚のみんなもだれもいませんでした、居間にやってきた彼は、テーブルの上にメモが置かれているのを発見します。

メモには、買い物に行っているから帰るまで留守番しておいて欲しい、という内容が書かれていました。

置いてけぼりです。

面白くない彼は、仕方なく祖父母の家を探検しておくことにしました。

普段は入れない部屋にも、今なら入り放題です。

その中でも一番奥の部屋、どうやら倉庫として使われている部屋があったので彼はそこに入ってみることにしました。

使われていない古い道具などが置かれていて、子供の彼には何に使うのか分からないものばかりでした。

唯一、いわゆる「黒電話」と呼ばれる、ダイアル式の古い電話を見つけました。

祖父母の家は、数年前に当時の最新式の電話に買い換えていたので、御役御免になっていたのでしょう。

彼も何度か使ったことがあります。

そして、彼が電話から目を離そうとした瞬間、突如電話が鳴り響きました。

驚いた彼ですが、留守番を任されている以上、電話に出ないわけにも行きません。

受話器をとった彼は「もしもし」と言い、相手の返事を待ちました。

少しして聞こえてきたのは、聴き慣れた親戚の子の声でした。

「○○ちゃん(彼のこと)!元気にしてる?」

「□□ちゃん?どうして今日、来なかったの?」

「今、遠くに住んでいるんだ。それで、そっちにはもう二度と行けないんだよ」

「え?じゃあ二度と会えないの?」

「ずーっと後になら会えるかもね!」といって、通話は終了しました。

その後、買い物に行っていた家族たちが戻ってきました。

彼は、先ほどの電話のことを話しますが、両親や祖父母、親戚の大人たちは口をつぐんでいます。

彼の祖父は「あの電話は使えんよ。電気が通ってないし、電話線も繋いどらんのじゃから」と言うと、家族たちはいつもどおりの雰囲気に戻りました。

彼は、腑に落ちないところがありながらもそれに頷きました。

数年後、彼が高校になった頃に父親から聞かされました。

その時には既に□□ちゃん一家は事故で亡くなっていたこと、あの電話が「良くないところ」につながっているかも知れないことを。

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