農家の亡霊

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昔住んでいた地域で、一人の農家を営んでいる老人が亡くなりました。

その老人は小さな畑を持っていたのですが、数年前から体を壊していて、その頃から全く手をつけていなかった畑は、既にその名残も失うほどに荒れ果てていました。

その老人には身寄りがほとんどなく、聞いた話では親族で生存しているのは彼の一人息子だけだったようです。

その老人の息子は、相続した畑を売却するつもりだったようです。

ある日、学校への登校途中、道端に人だかりができていました。

話に聞き耳を立てていると、どうやら例の老人の畑が一部、きれいに耕されているというのです。

かなり荒れ果てていて、手入れされている部分とされていない部分がはっきりとわかるように、その部分だけはしっかりと耕されていたのです。

そのときは人だかりで見えなかったのですが、学校からの帰りに見てみると、確かに今まで荒れていた畑の一部が、まるで別の畑であるかのように耕されていました。

家に帰ると、お客さんが来ているようでした。

それは近所のおばちゃんで、母とよくおしゃべりをしていたのです。

部屋でその話に聞き耳を立てると、どうにもおかしな話になっているようです。

話によると、例の老人の畑を耕した人が誰なのか分からないのだそうです。

最初は老人の息子が畑を継ぐのかという話になったのだそうですが、本人がそれを否定し、勝手に畑に入った人を捕まえるのだという話に発展したのだそうです。

そして翌日、話は更に発展していました。

その老人の息子は、夜中に畑に行って見張ることにしたのだそうです。

すると、少し目を離した隙に誰かが鍬を持って畑を耕しているのが目に入ったそうです。

月明かりで人影を確認したその男性は懐中電灯の明かりで照らしましたが、そこには誰もおらず、振り下ろされたかのように鍬が地面に刺さっているだけでだったそうです。

男性はその畑を売ることをやめ、近所の知り合いの農家にその畑を任せることにしたのだそうです。

その背景には男性の夢の中にその老人が出てきて、畑を売ることに反対したという話です。

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