高熱の最中、夢で見た天国への階段

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その日、私は40度を超える熱を出していました。

とは言え、社会人となって間もなかった私はその程度では休めないと考え、いつも通りに仕事に向かいました。

それが良くなかったのでしょう、私は仕事で失敗ばかりしてしまいました。

おかげで上司はカンカンです。

失敗の埋め合わせのため、上司は外回りに出かけ、私は職場に残って仕事を続行しました。

仕事の進捗によっては早めに帰らせてもらおうと考えていましたが、とてもそんな雰囲気ではありませんでした。

おかげで、いつもよりも帰りが遅くなってしまいました。

コンビニでお粥を買い、帰ってからそれを食べて眠りにつきました。

次の日が休みだったのが幸いでした。

その日の夢の中、私の目の前には白い階段がずーっと続いていました。

他に行くところもなかった私はその階段を登ろうとしますが、急に声をかけられました。

その顔には見覚えがありました。

近所に住んでいるおばあさんです。

お会いしたのは久しぶりです。

おばあさんは入院していて、大病を患っているのだと聞きました。

軽く挨拶した私ですが、なぜかおばあさんには怒られてしまいました。

何を怒っているのかを聞くと、

「若いもんが、まだこんなところに来るもんじゃない!帰りなさい!」

と言って、私を突き飛ばしました。

尻餅をついた私を尻目に、おばあさんはその階段を登ってきます。

何処へ行くのかを聞いても、おばあさんはニッコリと笑いながら登っていくだけでした。

私はそこから動けず、夢から覚めるまでおばあさんの背中を見つめるだけでした。

翌朝、目を覚ました私は汗グッショリでした。

熱はだいぶ下がっていました。

その日はゆっくりと休み、翌日の仕事に備えました。

そのさらに翌日、上司に体調を崩していたことを打ち明け、謝罪しました。

上司は、どこか暗い表情をしています。

何があったのかを聞くと、近所で懇意にしていたおばあさんが亡くなったというのです。

私は、それが夢に出てきたおばあさんであることを知ります。

そして、おばあさんが亡くなったのがちょうど夢に出てきたあの日だったということも知ることになります。

私が夢で見たあの階段は、天国に続いている階段だったのでしょうか。

もし、あのまま登っていたら、私も今頃この世にいなかったのでしょうか。

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