予想以上のサプライズ

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私は、自身の誕生日に友人たちに呼び出しを受けました。

なんでも、自分の誕生日にふさわしいサプライズを用意しているとのことで、怖がりだった私でも少し期待に胸を膨らませるほどでした。

とは言え、不安がなかったわけでもないのです。

なぜなら、まず、呼び出された時間が夜の8時だったこと、もう一つは、呼び出された場所が郊外の廃病院であったことです。

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なんで、よりによって暗い時間にそんなところに行かなければならないのか、そんな不満を漏らしながらもせっかく友人たちが用意してくれたサプライズを無駄にはできないと考え、一人で郊外の廃病院へ向かっていました。

目的地についた私は、普段は閉まっているはずの入口から入り込みました。

するとその途端、いきなり入口が閉まってしまったのです。

もちろん、自動ドアなんて普及していない時代の建物なので、ひとりでに閉まるということはないのです。

しかも、脱出しようとしても扉はビクともしませんでした。

仕方なく、私は別の場所から脱出を試みることにしました。

もしかしたら、中には友人たちが待っているかもしれないとも考えたからです。

しかし、待ち受けていたのは人魂や異音などの怪奇現象ばかりでした。

しかも、ところどころ封鎖されている場所が有り、私はどんどん建物の奥へと進んでいたのです。

そんな中、今までで最も恐怖を覚え、最も危険な存在と遭遇してしまいました。

それは、白衣を着た男性のように見えましたが、その手には大きな包丁を持っていて、それで私に切りつけてきたのです。

とっさのことで回避が間に合わず、私は左手に浅い切り傷を作ってしまいました。

私は大声を上げながらさらに建物の奥へと逃走しましたが、その人物はさらに私を追ってきます。

気がついたときには明るい場所に出ていて、そこには私を呼び出した友人たちの姿。

しばらくして落ち着きを取り戻した私は、ようやくこれが彼らの用意したサプライズであることを理解しました。

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入口は、友人たちが閉めて塞いでいたのです。

なるほどと思った私は、例の白衣の人物が誰であるかを問い詰めました。

本当に怪我をさせることもなかっただろうと、左手の傷を見せながら抗議しましたが、彼らはそんなものは用意していないと主張するのです。

証拠を見せると言って、彼らは私にある「動画」を見せました。

それは、建物内部に仕掛けられた小型カメラによるサプライズの撮影でした。

そこには私が彼らの仕掛けたサプライズに右往左往している風景と、私が何かから全力で逃げている風景、しかし、そこには私しか映っていなかったのです。

しかし、最終的には彼らも私の主張を信じたのです。

なぜなら、そこには逃走している私の横に据え置かれていた鏡に、例の白衣の男性が包丁を振り回しながら追いかけている姿が映りこんでいたのですから。

無論、すぐさま私たちは廃病院から脱出しました。

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