閉鎖病棟のある病院
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ある病院に勤めていた看護師さんから聞いた話です。
その病院は結構大きな病院で3つの病棟が建っているのですが、そのうちの一番奥の病棟は鍵がかけられ使用されていないそうです。
務めていた間も、その病棟には一度も入ることは無くかったらしいですが、気にはなっていたそうです。
使用不能というような感じには見えず、十分使えると思える建物なのに何故使用しないのか?
同僚に聞いてもずっと前から使われていないということで、理由は知らないとの事でした。
ある日、彼女が夜勤で真ん中の病棟の見回りをしていた時の事、閉鎖されているはずの病棟にうっすらと明かりが灯り誰かが動いているのが見えました。
「あ、あの病棟使う事もあるんだ。」
彼女はそう思いましたが、それほど気にはしませんでした。
使わないのが不思議だと思っていたので、使用されていたことは逆に普通だと思ったのです。
それから何日かして、彼女が同僚たちと話をしていた時の事です。
先輩の看護師さんが、
「ね、ね、あの隔離病棟さー、まだ幽霊でるわよ。どうにかして欲しいわよね。」
「この前、明かりがついてるのが見えたから、慌てて目をそらしたわよ。」
「え、あの病棟って、隔離病棟だったんですか?」
「そうよ!古い人しか知らない事だけど、あの病棟から火が出て隔離していた患者さん2人が焼死しちゃって、前の医院長は退任したのよ。」
「ま、私も以前に古い先輩から聞いた話なんだけどね。」
「夜勤の時にあの病棟の方を見ちゃだめよ。」
「見ちゃった人はみんな、怪我したり頭おかしくなったりして辞めてっちゃうんだから!」
その話を聞いて彼女はゾッとしました。
「実は、私この前の夜勤の時、あの病棟に明かりが灯ってて誰かが動いているの見たんです。」
「えッ、本当に!貴方、冗談じゃなく事故とか気を付けなさいよ。」
それを聞いた彼女はもうこの病院にはいられないと思い、次の日に電話で辞めると告げたそうです。
その話を私にした後、彼女は田舎に帰ってしまいました。
以後彼女に何度か連絡しましたが、連絡が取れていません。
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若い頃、昔結核病院だった病院で清掃の仕事をしていたけど、その事務所が古い木造病棟の二階で一階は霊安室に使われているというものすごい環境だった。
病棟に住み着いた野良猫が夜中にさまようというおまけつきだったけど不思議なことは何もなかったよ。
まあ事務所の壁のあちらこちらにお札は貼ってあったけどね。
お給料さえきちんと貰えれば問題はない。