自分の指を食べた少年と再生・・・
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知り合いのGが住んでいた町では、変わった子供がいたそうです。
苗字は藤田で名前までは知らなかったそうですが、子供にしては大きな丸いメガネで肩まである長い髪の男の子だったといいます。
藤田君は変わり者で興味のあるものを追求する子供でした。
Gも参加していた街のバーベキューイベントで藤田君は、火のついた薪がパキッという音をどこから出しているのか気になり、素手で取ろうとしたようでした。
見ていた大人たちが止めて指先を少しヤケドしたくらいで済んだそうですが、藤田君は泣きもせず火のついた薪を睨んでいたそうです。
そんな藤田君がついに事件を起こしたといいます。
藤田君の母親が夕方に帰宅をすると家の廊下に血が垂れていたそうです。
その血は台所につづいていて台所で藤田君は気を失い倒れていました。
しかも藤田君の左手の指はなくなっていて母親は警察よりも先に救急車を呼んだそうです。
藤田君が目を覚ましたのは3日後でしたが、指は切り口が酷くて元の状態には治らないということでした。
目を覚ました藤田君に話を聞くと「指は食べた」と言いました。
通学路の途中にあるSさんの家の小屋の中でノコギリを見つけ、それで指を切断して持って帰ったそうです。
洗面所で切断した指をよく洗い爪をとってコンロで焼いて食べたけど、食べ終わったときに気を失ってしまったと話してくれました。
警察は母親と一緒に家を訪れ、ゴミ箱を調べてみると確かに子供の爪が五枚あったそうです。
その事件を機に藤田君は二度と変わった行動をとらなくなりました。
そして不思議なことに藤田君の指は、徐々に伸びて爪以外元の指に再生したそうです。
この話は、その町では有名な話で藤田君は現在大学受験中だとGは話してくれました。
食べれば再生するのかなとGは笑っていましたが、指を自分で切り落とし調理して食べた藤田君のそのときの気持ちの方が私は気になります。
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