自殺した友人の遺品のカセットテープ

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私は、自殺した友人の家に来ていました。

彼の葬儀に参加するためと、彼の遺品の中に貸してから帰ってきていない私物があるので、それを返却してもらおうとしたためです。

彼の葬儀が一通り終わり、その日は友人宅で1泊することになりました。

部屋は、友人の部屋でした。

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両親に、良いのか聞くと、どうやら他の部屋は葬儀などで使っており、この部屋しか空いていなかったということらしいです。

ついでと言ってはなんですが、自分の私物を探すのにも都合が良いということで、結局その友人の部屋に寝泊りすることになりました。

私は、部屋の片隅に置かれていた友人の荷物の中から、自分の貸したものを集めました。

その中に、少し変わったものがありました。

カセットテープです。

彼は確かに音楽を良く聞いていたはずですが、既に時代はパソコンで音楽を聴くのが主流になっているご時世でしたから、このような古いものを持っているのは不自然でした。

とは言え、視界の隅には彼の使っていたであろうラジカセが置いてあったので、試しにどんな曲が入っているのか聞いてみました。

すると、何の音も聞こえてきませんでした。

しかし、一緒にいた友人宅の飼い猫は急に声をあげて走り去り、窓の外にいたスズメは一斉に飛び去ってしまいました。

何が流れているか分かりませんでしたが、少なくとも何か良くないものが流れているのだろうと思い、私はすぐさま停止ボタンを押しました。

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しかし、壊れてしまっているのか、カセットは動き続けました。

コンセントは無いので、電池で動いているのだろうと思い、電池カバーを外してみると、そこには何も入っていませんでした。

なのに、ラジカセは動き続けています。

そして、次第に私の耳にもラジカセからの音が聞こえてくるようになりました。

その後、私は気を失っていたところを友人の両親に介抱されました。

何があったのかを聞かれたので、例のラジカセとカセットテープについて話すと、友人の父親が血相を変えてそのカセットテープを、ラジカセごとどこかに持って行きました。

母親の方は、なぜか顔面蒼白になり、震えていました。

何も聞かないほうが良いと思い、結局はそのまま帰ることにしました。

友人が自殺した理由が、なんとなく分かったような気がします。

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