地獄に繋がるトンネル

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あるオカルト好きな大学生は、「地獄に繋がるトンネルがある」という噂を耳にしました。

しかし、そこは山奥なのでとても自力では到達することができませんでした。

そこで、登山サークルに所属している友人に相談して、一緒に行ってもらうことにしました。

噂の山までやって来た彼らは、準備を整えて登山を開始します。

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登り始めても、特に何の変哲もない山の景色が広がるばかりで退屈していました。

登山サークルの友人はそうでもなかったようですが。

途中で休憩を挟みながら二人は頂上を目指します。

仮に道中で見つけられなかったとしても、山頂にある広場から山を見わたすことができるので、そこで探そうと考えていたのです。

そして昼になり、ちょっとした広場を見つけた彼らはそこで昼食を取ることにしました。

昼食はカップ麺です。

お湯を沸かすのを友人に任せた彼は、一人で付近を散策することにしました。

すると、木々が生い茂った先に古びたトンネルを発見しました。

これが噂のトンネルか!

と興奮した彼は、友人のことを忘れて一人でトンネルを進みました。

中は真っ暗で、出口も見えません。

何とか手持ちの懐中電灯で照らしながら進むと、出口らしき光が見えました。

そこで彼が見たものは、先程まで生い茂っていた緑の面影など全くない、枯れ果てた木や草が点在している荒野でした。

空は、見たこともないような赤黒さをしていて、空気は澱んでいます。

まさに「地獄」と呼ぶべき景色でした。

すると、彼の視界が暗くなりました。

何かが光を遮っているようです。

ふと見上げると、そこには巨大な「何か」が立っていました。

実際、「立っていた」のか「あった」だけなのかは分かりません。

足を見た訳ではなかったので。

とにかく巨大な「何か」がそこにいることだけは分かりました。

その巨大な「何か」は2つある「目」だろうと思われる部分を真っ赤に光らせ、「デテイケ・・デテイケ・・」と繰り返し喋りかけてきました。

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その声の恐ろしさに恐怖した彼は、悲鳴をあげながら来た道を引き返していきました。

行きは長く感じられたトンネルも、帰りはあっという間に感じられました。

友人の下へ戻った彼は、事の経緯を話しますが全く信用してもらえず、予定が狂うから、ということでさっさと昼食を済ませ、頂上を目指すことになりました。

彼から話を聞いた友人は、地図を見ながら「その場所で本当に見たのなら、山頂から見えるはずだ」と話します。それを信じ、彼は友人の提案を受け入れます。

そして、二人は山頂に到着しました。さっそく、例のトンネルがある場所が見えるポイントを探します。

すると友人は笑い出し、彼は青ざめて言葉を失いました。

「アッハハハ! お前の言うとおりだったな。

確かにトンネルの先は『地獄』だったな。抜けた先が断崖絶壁なんだから。」

友人は笑いこけています。

トンネルの先の風景を目の当たりにしていた彼は、自分が見たものの正体を想像して、言葉を失っていましたが。

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