夜中に騒ぐ隣人

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私は仕事の都合で引っ越すことになりました。

異動自体が急な話で、部屋を探すのには難航するかとも思いましたが、異動先から遠くない場所にアパートを借りることができました。

急ぎの話だったので、部屋を確認することなどはせず、すぐに契約をしました。

引越し当日、部屋には既に荷物を入れてもらっていましたが、私は異動先への挨拶などがあって時間がかかり、引越し先に到着したのはすっかり暗くなった時間でした。

部屋に入り、その日はもう休むことにしていましたが、隣の部屋の音がうるさくてなかなか寝付けませんでした。

翌朝、その部屋の住人に文句を言おうと思いましたが、呼び鈴が動きません。

表札にも名前が無く、だれも住んでいないように思えました。

しかしながら昨夜の騒音を考えればだれもいないなんてことは考えられず、文句は後日にすることにしました。

その日も引継ぎなどで時間が掛かり、帰宅は深夜になってしまいました。

疲れていた私はすぐに寝ようとしますが、またしても笑い声などが響き、寝付くのに時間がかかりました。

文句を言いに行こうとも思いましたが、その日はすごく疲れていたので、文句は翌日にすることにしました。

翌朝、もう一度文句を言いに行きました。

呼び鈴は鳴らないことが分かっていたので、ドアを叩いて呼び出すことにしました。

しかし、全く反応がありませんでした。

相変わらずだれも住んでいないようにも思えましたが、あの騒ぎを聞く限り、だれも住んでいないとは考えられませんでした。

仕方がないので、アパートを管理している不動産会社に苦情を言いに行きました。

しかし、担当者はきょとんとした顔をしていました。

ひと呼吸置いたあと彼は、隣の部屋にはだれも住んでいないことを私に伝えました。

それどころか、アパートに住んでいるのは私だけだというのです。

確かに、外観を見る時には夜遅くで、ベランダの洗濯物などを見たことはなく、住人ともすれ違ったことはありませんでしたが、では例の騒ぎはなんだろうと思い、不法侵入者がいる可能性もあるので、その担当者に部屋を見せてもらうことになりました。

しかし、部屋の中には少なくとも数ヶ月は人の手が入っていないほどにホコリが溜まっていました。

昨日、一昨日と騒いでいた声は、ではどこから聞こえてきたのかと思いましたが、結局はそのままにしておくことにしました。

しかし、その日の夜も昨日までと同じように笑い声が響いていました。

明らかに数人の笑い声です。

私は意を決して隣の部屋に向かいました。

ドアをドンドンと叩いてもだれも反応しません。

なので、外に出てベランダの様子を確認することにしました。

そこには、幽霊がベランダから出入りしている姿が見えました。

笑い声の正体は彼らだったのです。

その後、私は引越しを決意しました。

何とか近くに部屋を見つけた私は、その後あのアパートについて調べてみることにしました。

その結果分かったことは、あのアパートに住んでいた住人たちが、一緒に出かけた旅行先で事故に巻き込まれ、全員が亡くなっていたということです。

彼らは、毎晩のようにあの部屋で騒いでいたそうです。

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