格安アパート、自殺した女性の髪の毛が・・
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彼は職場の近くに部屋を借りるために不動産屋を何件か訪ねていました。
そして、職場の近くのマンションに入居を決定しました。
その部屋だけは家賃が異様に安かったのです。
その理由は、いわゆる「事故物件」という奴で、
かつてその部屋に住んでいた女性が自殺した部屋だったのです。
ただ、彼はそのことを知りながらその部屋を選んだのです。
彼は霊感も無く、その手の話を全く信じていなかったので、ただ「家賃が安い部屋」としか見ていなかったのです。
職場に近く、家賃も安いということで、簡単な下見だけ済ませて契約をしました。
そして入居当日、引越しも無事に済ませた彼は夕食の前にシャワーを浴びることにしました。
引越しでかいた汗を流し、洗髪をしていた時です。
彼は、自分の手に異様な光景を見ました。
両手にビッシリと髪の毛が絡まっていたのです。
今まで髪を洗うときにここまで髪が抜け落ちることはなかった彼は動揺しましたが、生活環境が変わったことでストレスを感じていると思い込み、すぐに収まるだろうと考えて気にしないことにしました。
翌日、念のため髪に良いと聞いていたシャンプーを購入し、不測の事態には備えておくことにしました。
その日の洗髪時にも、両手は髪の毛でいっぱいでした。
それから数日、彼は毎日のように抜け落ちる髪の毛にショックを隠しきれず、病院に行くことにしました。
ひょっとしたら、シャンプーが合っていないのかもしれない。
他にも何か理由があるかもしれないと思い、診察を受けましたが、医師からは「問題なし」と言われました。
そんなことはないだろうと抗議しましたが、「薄毛の兆候すらないから気のせいだ」と取り合ってはくれませんでした。
彼は納得がいかないまま、帰宅することにしました。
その日の夜、いつも通りに髪を洗っていると、やはりいつも通りに両手は髪の毛でいっぱいに。
ところが、冷静に手を見てみるとどうにもおかしい点があることに気がつきました。
その髪の毛がどうにも長すぎたのです。
有り体に言えば、女性の髪の毛かと思うような長さでした。
そして、心なしか茶色だったのです。
彼は生粋の黒髪で、今まで髪を染めたことすらなかったのです。
どうにも、自分の髪の毛が抜け落ちているのではなく、手に別人の髪の毛が絡まっているのでは、と考えました。
そこで彼は思い出します。
この部屋では女性が自殺していたことを。
そして、どこかで聞いた話では自殺した女性は茶髪の長髪だったということです。
彼が身震いしているその時、浴室の鏡には自分ともう一人、
顔色の悪い女性が立っていました。
彼はその場に倒れ、気が付いたときには数時間経っていました。
彼は、すぐさま引っ越しました。
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