部屋に居られない

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これは、私が大学生の時、友人のR子と体験したことである。

私は、当時18歳。

大学に入学し新たな生活をスタートさせていたときであった。

田舎から、京都の大学に進んだ私は、大学から少しはなれた地下鉄のT駅近郊にマンションを借りていた。

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大学に入学して3ヶ月ほどたったある日、友人のR子が家に泊めてほしいと言ってきた。

私は最初、気軽に「いいよ」と言ったが彼女は2週間ほど泊めてほしいと言ってきた。

何故そんなに長い間、私の家に泊まる必要があるのかとR子に聞いたところ、R子は

「私のマンションの部屋おかしいの。誰もいないのにテレビがついたり、服が散乱していたり、勝手に引き戸があくの。この前はお風呂で髪の毛を洗っているとき、誰かに背中をなでられた。」

と言った。

R子は怖くてもう、あのマンションにはいられない。

親に言って解約してもらって新しいマンションに移り住むまで2週間かかるからそれまでいさせてほしい。

できれば、引越しの準備も手伝ってほしいと言ってきた。

私は、人より少しそういったものが見える体質なので、断ろうと思ったが、彼女の怯えようは尋常ではなく、R子が可哀想になり結局、2週間、私の家で一緒に暮らすことにした。

彼女が私の家に滞在して1週間たった頃、引越し業者にR子の荷物を渡すため、私とR子を含め友達6人で彼女のマンションに荷物をまとめに行った。

1人暮らしをし始めたばかりで荷物もあまりないR子の部屋は意外と早く片付き、お腹もすいてきた私たちはコンビニに買出しに行くことにした。

結局R子と私が、部屋に残り、他の4人がコンビニに買い出しにいくことになった。

部屋に2人きりになったR子と私が掃除をしていると、へんな物音がキッチンの方から聞こえてきた。

R子は「いつも夕方になると怪奇現象が始まるの。」と私に告げた、その瞬間、いきなりテレビの電源がついた。

私が黙って固まっていると、部屋の中の畳をぎしぎしと歩く音が聞こえてきた。

私が「気のせいじゃないよね。」と彼女に問うと

「うん、気のせいじゃないよ。大体この次は足首を掴まれたり、頭をなでられたりする。」

彼女がそう私に告げた瞬間、R子が、いきなりものすごい声で叫び始めた。

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「どうしたの?」

そう言いながら私が急いで彼女に駆け寄ると、彼女が

「窓の外に女性が立っているのが始めて見えた。」

と震え始め

「もうここにはいられない。もうここにはいられない。」

R子はまるで自分にそう言い聞かすように唱え始め、いきなり、私の手首をつかんで部屋から飛び出した。

部屋から飛び出した時、ちょうど買い物組に会い、恐怖で震えているR子の代わりに事情を説明した私の話を聞いて恐ろしくなった友人たちはその後、そのマンションの部屋に戻ることはぜず、私の家に行くことにし、引越し当日も業者さんにすべてを任すこととなった。

そして、業者さんが引っ越し完了のサインを私の家にいるR子にもらいに来たときのこと。

業者の男の人が「あのマンション、直ぐにみんな引っ越すんだよね。今月は2件もう依頼があったよ。」と言った。

私が「そうなんですか?」と聞くと

「そうなんですよ。まぁ、40部屋のうち埋ってるのは15部屋ぐらいだからね。あんなに綺麗で立地もいいのに。やっぱ心中事件があったからなのかね~。」

そう業者さんはいいながら去っていった。

R子のもとに現れたのがその心中事件に関係あるものかどうかわからないが、彼女は引っ越した途端、怪奇現象にもあわなくなったと言うので、やはり、原因はあのマンションだったようだ。

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